喫煙者が「コロナって怖いね~」とか言うと、ギャグにしか聞こえない
厚生労働省の資料によると、タバコが引き起こす疾患での死亡は、年間10万人以上と推定されている。また、いわゆる受動喫煙でも、毎年数千人が命を落としているらしい。
コロナ騒動が始まって2年半以上が経つが、「累計」での死者数は約4.4万人だ。コロナなどより、タバコの方がよっぽど怖い。死に繋がる可能性が高い。
それなのに、コロナよりも死の危険性が高いタバコを平気で吸いながら「コロナって怖いね~」などとのたまう奴は、何を考えているのか。
もちろん、コロナとタバコでは時間軸的な違いはある。コロナになったら明日容態が急変して死ぬ可能性もあるが、タバコを今日初めて吸った人が、タバコの影響で明日いきなり死ぬことはまずないだろう。
しかし、それを差し引いて考えても、タバコはセーフでコロナはアウトという感覚が理解できない。
なお、タバコは肺がんや脳卒中だけでなく、コロナのリスクも高める。コロナウイルスはACE2受容体という所から侵入してくるが、喫煙者はACE2受容体が増えるそうだ。「どうぞ侵入してください~」とコロナウイルスを招待しているようなものである。
自分でコロナのリスクを高めておきながら、「コロナって怖いね~」はないだろう。ギャグにしか聞こえない。
コロナとタバコ、それぞれの危険性を把握し、天秤にかけられるマトモな人間なら、次のどちらかの結論に落ち着くはずだ。
① 自分はタバコのリスクを受け入れたうえで喫煙している。だったら、それよりも低いコロナのリスクも受け入れられる。コロナを過剰に怖がるのはやめよう。
② コロナは怖いけど、タバコの方がよっぽど怖いじゃないか。コロナのリスクも上がるそうだし、タバコはやめよう。
しかしながら、これらの結論に行き着いている人は少ないのではないか。俺が周りの喫煙者たちを見ている限りでは、そう感じる。
※タバコの害については諸説あって、実は健康への影響は大したことないとの意見もある。が、この記事では「タバコは身体に悪い」と考えている俺の意見に基づいて記事を書いた。