「ワクチン未接種の人が死亡」。珍しいからこそニュースになるんだが
ワクチン未接種の40代男性など12人死亡。
2022年9月某日のニュースのタイトルである。残念ながらお亡くなりになった12名の方だが、どうやら内訳としては、11名が接種済、1名が未接種のようだ。
この未接種1名をニュースのタイトルに持ってきたことで、「未接種が危ないかのように煽っている」と憤慨する人が少なくない。
だが、俺の解釈は違う。これはメディアなりの、未接種者への援護射撃ではないか。
これは考えてみれば当たり前の話だが、身の回りで常時起こっているようなことをニュースの中身やタイトルにしたって、誰も読んでくれない。めったに起きない珍しい事象だからこそ、注目を集めることができ、ニュースバリューが生まれるのである。
未接種者が亡くなるのは珍しいからこそ、わざわざニュースのタイトルに持ってきたのだろう。現に亡くなった12名のうち、未接種者は1名だけではないか。40代という年齢も同様である。これをたとえば80代にしたら、途端にニュースバリューが落ちるのがわかるはずである。
つまりメディアは、「ワクチン未接種の人や、高齢者ではない人が亡くなるのは珍しい」と発信してくれているようなものだ。
珍しいからこそニュースになる。これさえ知っておけば、この手のニュースを見た時に、「ワクチン未接種だと危ない」「高齢者でなくとも普通に死ぬのか」などと不安に駆られることはない。逆に、知らないとコロナ脳どもの思う壺だ。