ノーマスクの俺がニコッと笑いかけたら、赤ちゃんもニコッとしてくれた
この前、ショッピングモールに行った時の話。
ちょっと休憩するために俺はベンチに座っていた。俺の左隣には、マスクを着用した御婦人が座っている。その御婦人のさらに左隣に、赤ちゃん連れの夫婦がやってきた。ベンチの右から、俺→御婦人→夫婦の順番だな。
赤ちゃんは、こちらをジッと見ている。「あら~かわいい」とマスクの御婦人が赤ちゃんに笑いかけた(と思う)。
しかし、赤ちゃんは特に反応しなかった。真顔でこちらを見ているだけである。
去り際、赤ちゃんの目の前を通ったノーマスクの俺がニコッと笑いかけてみる。すると、赤ちゃんもニコッとしてくれた。
これは本当の話である。
コロナ禍が長引く中で、マトモな人が心配しているのが、子どもの発達への影響だ。国民の大多数がマスクを着用し、表情が見えなくなっていることで、いわゆる「表情から相手の気持ちを読み取る能力」が子どもに備わらないのではないか。コミュニケーション能力が発達しないまま大人になってしまうのでは。
そういった心配は、俺もしている。
そっち方面の専門家は、「マスク着用が子どもの発達に影響を与えるエビデンスはない」などとのたまうが、国民のほとんどが常時マスク着用という想定は今まで誰もしなかっただろうから、実験や研究などされていないだろう。すなわち、エビデンスが存在するはずがない。
コロナ禍が何年続くかはわからないが、マスク着用と子どもの発達の関連性について、今後は研究が進められるかもしれない。もっとも、もし「子どもの発達に影響があると判明しました」との結果が出た時は、すでに手遅れなわけだが。